コロナ禍で担当者を悩ます商品の中で、最初にひっ迫したのは『不織布マスク』です。
新型コロナウイルス感染症が蔓延した中国の湖北省武漢で、都市封鎖が実施されたのは、2020年1月23日(金曜日)でした。
この日を境にして、マスクの争奪戦が始まったのです。国内で流通するマスクは、そのほとんどが中国で生産されているため、中国国内に優先供給されることが予想されたからです。
マスクに続いて品薄になったのは、消毒用のアルコールでした。「消毒用のアルコールは日本国内で生産しているので、最近では数量、価格とも、ある程度落ち着いてきました」と、担当者は胸を撫で下ろしています。
しかし、いまだに品薄傾向が続いているのがグローブ製品(二トリル手袋)です。「グローブ製品を生産しているタイ・マレーシア・ベトナムは、先が見通せない」と担当者は言います。
「毎月のように値上げが続く合成ゴム手袋。値上げしたからと言っても、商品が期日通りに入荷するわけではありません」と、世界的な供給不足は担当者を悩ませています。